正しい衣類の干し方とは
正しい衣類の干し方とは
衣類を傷めない洗濯物の干し方
衣服を長持ちさせるには、正しい干し方を知ることが大切!
洗濯物を上手に乾かし、衣服を長持ちさせる正しい干し方をご存知ですか?衣服にはその服に適した干し方があります。それを無視してすべて同じ干し方をしてしまうと衣類は長持ちしません。自分が大事にしている服を1日で長く持たせるためには、最適な干し方を必ず確認してから行ないましょう。
ここでは衣服の干し方をご紹介。素材に合わせた干し方・干す場所について解説しています。
タグの洗濯絵表示の簡単な解説
衣服を干す前に確認してほしいこと
衣類を干す前には「干し方の洗濯絵表示」を理解してから干すことが大切です。
干し方の洗濯絵表示
(引用元:日経トレンディネットhttps://goo.gl/K16ouH)
つり干しがよい(440番)
四角形の図の中に、縦線(つり干しを表す)が1本あるマーク。
ハンガーを使ってつり干しする方法で、裏返しして干すことで乾きが速くなります。
日陰のつり干しがよい(445番)
四角形左上に斜線が1本入っており、図の中心に1本の縦線があるマーク。
直射日光が当たらない日陰で、ハンガーを使ってつり干しするやり方です。
ぬれつり干しがよい(430番)
四角形の中の縦線が並んで2つあるマーク。
脱水や絞りを行わずに、ぬれたままハンガーにかける方法です。
日陰のぬれつり干しがよい(435番)
四角形左上に斜線が1本入っており、図の中心に2本の縦線があるマーク。直射日光の当たらない日陰で干し、脱水や絞りを行わずにぬれたままハンガーにかけてつり干してください。
平干しがよい(420番)
四角形の図の中に、横線(平干しを表す)が1本入っているマーク。ハンガーなどでつらして干さずに、洋服を平らなところに寝かせたままの状態にして乾かしてください。
日陰の平干しがよい(425番)
四角形左上に斜線が1本入っており、図の中心に1本の横線があるマーク。直射日光が当たらない日陰で干します。ハンガーでつるさずに、洋服を平らなところに寝かせたままの状態にして乾かすようにしましょう。
ぬれ平干しがよい(410番)
四角形の図の中に横線が2本あるマーク。脱水や絞りを行わず濡れたままの洋服を平らなところに寝かせた状態で乾かしていく干し方です。
日陰のぬれ平干しがよい(415番)
四角形左上に斜線が1本入っており、図の中心に2本の横線があるマーク。脱水や絞りなどを行わずに濡れたままの状態で平置きにして乾かす方法です。直射日光が当たらない日陰に干してください。
洗濯物の干し方いろいろ7選
筒状のつり干し
ピンチハンガーにジーンズやパンツ、スカートを筒状にかける干し方。裏返しにして干すと乾きやすくなります。
平干し
セーターやニットなどの伸びやすい衣服、シャツやジャケットなどの型崩れしやすい衣服は平干し。ピンチハンガーや平干しネットの上に置いて干します。平干しネットはホームセンターやネットで購入可能です。
さお干し
重みのある衣類は型崩れを起こしやすいため、竿にかけて干すことで防げます。
M字干し
2本の物干し竿を使ってM字に干す方法で、毛布やシーツを干すときに有効です。空気が通りやすいため、乾きやすくなります。
ハンガー干し
Tシャツやポロシャツなどは型崩れしやすいため、衣服の大きさに合ったハンガーを使用しましょう。1種類のハンガーしか持っていない人は、ハンガーにタオルを巻いて肩幅に合わせると型崩れを防げますよ。
じゃばら干し
シーツやバスタオルなどの大物類を干すときに有効な方法。ピンチハンガーを使って、ジグザグに干します。空気が触れる部分が多くなり、乾きやすくなるのがメリットです。
三角干し
クッションカバーや枕カバーは三角干しが効果的です。物干し竿に対角線でかけて干します。空気の当たる部分が増え、水滴が1箇所に集まって乾きやすくなります。
天日干しか陰干しか?それぞれのメリット・デメリット
天日干し
天日干しの良さはなんと言っても除菌・殺菌効果。直射日光と風を受けて菌の繁殖を食い止め、消臭してくれます。しかし服を直射日光に当て続けると、日焼けや色あせをしてしまう恐れがあります。洗濯物を長時間干すことは避け、乾いたらすぐ取り込むようにしましょう。
日陰干し
ウール・ナイロン・淡色・白色などの色あせしやすい衣類は、日陰干しがおすすめ。直射日光による変色や傷みを防ぐことができます。ただし、風通しの悪い場所で干してしまうと乾きが遅くなって殺菌が繁殖しやすくなるので、特に室内で干す場合は風通しの良い場所で行いましょう。
プロのクリーニング店の衣服の干し方は?
お気に入りの衣服を長持ちさせるためにはクリーニング店に任せるのがベスト!
お気に入りの衣服を長持ちさせたいのであれば、クリーニング店に任せるのがおすすめです。クリーニング店では、洗い方はもちろん干し方にもこだわりを持って取り組んでいます。
衣服は基本的に生地が傷みにくい自然乾燥で行います。湿度の高いときは乾燥機を使用。家庭用やコインランドリーにある乾燥機は電気の熱で生地に含まれる水分を急速に取って乾燥させるため、生地を劣化させてしまう可能性があります。クリーニング店の乾燥機はボイラーの蒸気熱で乾燥させるため、衣服から急激に水分を抜かず生地を傷めません。自分の大切している衣類を確実に長持ちさせるためには、正しい干し方をしてくれるクリーニング店に任せたほうがいいでしょう。