衣服にしみやしわがある場合は?
自宅での手当てをためらってしまうものは、しみ・しわですね。自分の手で“自己流ケア”をすることで余計にこじらせてしまうのではないか、最悪の場合お気に入りの一品がダメになってしまうのではないかと心配になってしまいます。食べこぼしや他の人とすれ違ったときについてしまったガンコな汚れ、デリケートな生地にくっきりとついたしわにはどう対処すればいいのでしょうか。
まずは無理のない範囲内で自分にできること、専門家に依頼しなければならないこととを理解することが大切です。「自己責任」という、リスクを負える範囲を超えてしまうその前に知識を蓄えておきましょう。そのしみとしわ、自己流ケアで大丈夫ですか?
しみができてからの時間別・対応法
ステーキソースやコーヒー、ワインのシミならば、作ったその瞬間に気づくことでしょう。手元のティッシュやハンカチなどでまずは汚れを吸い取って。粗方の汚れが取れたら、念には念を入れて再度新たなティッシュなどで押さえてください。このとき気を付けなければならないのは、間違ってもこすらないこと。生地の種類によっては毛羽立ちが起こったり、傷をつけてしまったりすることもあります。
水分(油分)をティッシュやハンカチに吸い込ませるイメージで、押さえつけるようにしなければなりません。大事な洋服ともなれば慌ててゴシゴシとこすってしまいがちですが、そこはひとつ落ち着いて。綿のシャツであれば、自宅に戻ってから中性洗剤を使い、ピンポイントで汚れをたたき出すようにするとよいでしょう。
衣替えのタイミングで「あっ、こんなところにシミが」という体験はどなたにでもあるはずです。このようなシミは、繊維にこびりついてしまい、自分での手当てが難しいことがほとんど。こういったときこそ、クリーニング業者にお任せしなければなりません。この種のシミは、原因が何だったのかも思い出せないはずです。油性の汚れなのか、水溶性の汚れなのかさえ特定できないでしょう。
プロはいとも簡単に原因を特定します。そして、その汚れや生地の特性に合った方法でしみ抜きをしてくれます。たとえ自己流で汚れは落とせても、生地を傷めてしまっては元も子もありません。古いしみこそプロにお任せです。価値ある一着、愛着のある一品は、クリーニング業者に依頼するのがベストです。
衣服のシワ消し方法は生地の種類で異なります
まずは、衣類のタグを見てみましょう。アイロン表示はどうなっているでしょうか。シワに気づいたり、洗濯方法に悩んだりしたらまず行うのがタグ確認です。アイロンOKでも当て布が必要な事もありますから、印字されたマークを慎重に読んでいきましょう。
綿やポリエステルは熱にも強いので、アイロンのスチームを当ててみましょう。もしもアイロンNGがタグに記載されていたら、水をスプレーして数時間ハンガーにかけて乾かします。入浴後、あたたかく湿ったバスルームの空気中に洋服を一晩吊るしておくという方法も有効です。
自宅ケアが難しいのは、絹、数種類の線維を混ぜ合わせた混紡生地。うかつに熱や水分を加えてしまうと、縮みや水染みができてしまいます。「どう扱ったらいいの?」と悩む品はプロの手に任せましょう。