

型崩れや汚れなどの補償はあるの?

クリーニングから戻ってきた衣服を取り出そうと、ウキウキと箱を開けてみたら「ん?何だか型崩れしてない?」「生地の一部が傷ついている気がする」そんなことがあった場合どうすればいいのでしょうか。クリーニング店の店頭であればその場でチェックができますが、宅配クリーニングの場合届いたそのときが“チェックどき”。でも、目の前に対応してくれる人がいないだけに、誰にどう相談すればいいかわかりづらいかもしれません。
そんな時でも慌てなくて大丈夫。チェックが済めば、手順通りに宅配クリーニング業者に連絡をすればいいのです。トラブル時の相談方法と、補償の仕組みを大公開!これさえ知っていれば、何も心配はいりません。
補償価格の算出にはルールがある!その計算式は?
全国クリーニング生活衛生同業組合連合会に加盟しているクリーニング業者は、何らかのトラブルを生じさせてしまったときに「クリーニング事故賠償基準」に従って保証しなければならないルールとなっています。
賠償額は「物品の再取得価格×物品の購入時からの経過月数に対応して別表に定める補償割合」。
たとえば合冬物スーツの場合、平均使用年数は4年とされています。14か月前に5万円で購入したものなら、この計算式を元に実際に着用した期間分をマイナスし、残りの部分の3万6000円が賠償額となるのです。100%クリーニング業者の過失であるなら、このような仕組みでの保証がなされます。国民生活センターのサイトでも事例が掲載されていますので気になったら読んでみてください。
衣類にしわをつけないためにも、届いたらすぐに開封しましょう。クローゼットにしまう前に必ずチェックを。いくら保証があるとはいっても、縮みや色落ち、生地の破損といったトラブルがクリーニング業者の側にあることを明確にするためにも、時間を置かずに連絡をすることがなにより大事です。疑問に思ったことがあれば「今開封してみたのですが」と相談するのがベスト。宅配クリーニング業者から返ってきた箱(もしくはバッグ)の中には、衣類に関する連絡事項と連絡先、到着後○日までに連絡をという記述のある用紙が入っているはずです。その用紙を見ながら連絡をするとスムーズに話ができます。依頼する前に、保証に関しての注意書きをホームページで確認しておくとなお良いでしょう。
発送前に「衣類の状態のチェック」を行うべき
クリーニング店に衣類を持ち込む際、カウンターにいる店員さんに「飾りボタンに気を付けてください」「コートのベルトのバックルに注意をしてください」などと相談をするはずです。宅配クリーニングを利用する際は、特に注意を要する点について自分でメモを取る・写真を撮るといった工夫をしておくとよいでしょう。高価な品物、もう手に入らない一品であればなおさら大切な作業です。
もしも利用しようと考えている宅配クリーニング業者が衣類の取り扱いに関する事前連絡用紙を準備しているようなら、もれなく記入を。これを元に、何らかのトラブルの際に交渉を進めることとなります。
一見手間がかかるように思えますが、実際の店舗でも同じように相互確認をするはず。さほど面倒ではありません。



