クリーニングから返ってきた服の保管方法は?
宅配クリーニングであっても、お店に出したクリーニングであっても、戻ってきてからが本番です。というのもどなたも経験済みのことに「大事にしまってあるのに、なんだかヘンなニオイがする」「カビが発生していた」というトラブルがあります。クリーニング業者の手を離れ、手元に戻ってきてからの管理がとても難しいのです。
このような問題の多くの理由が、家屋の高気密化。エコをめざし、熱効率を良くするために家の中は密封状態という住まいがどんどん増えています。特にクローゼットは湿気の溜まりやすい場所。衣服を保管するのはとても難しいことです。
手元に戻ってきたクリーニング済みの衣服に対しまず行うべきことと保管のコツを知り、次のシーズンも気持ちよく着用しましょう。
衣類が返ってきたら最初にすべきこと
特に宅配クリーニングで注意したいのが「自分の衣類か」のチェックです。いつまでも段ボールを開封せずそのままにしておくのはタブー。忙しさにかまけていると、着用当日になって入っているはずの衣類がなかった、という事態を招くかもしれません。実際の店舗でも店頭で同じような確認をしているはず。誤配ではないかを確認するためにも、すぐに開封しましょう。
また、衣類そのものに何らかのダメージがないかも要チェックです。確認せずにクローゼットに何か月もしまっておいた後にシーズンを迎え、いざ着用という瞬間に生地の傷みをみつけても、その責任が業者側のミスなのか自分の保管方法なのかはわかりません。そのときはもう手遅れ。こんな失敗を避けるために、すぐに開封することが重要です。
クリーニングから戻ってきた衣類には、必ずビニール製の袋がかけられています。これは持ち運びの際に汚れないように、同時に持ち帰る他の衣類とのスレを防ぐために用いられているもの。決して保管用にかけられているものではないのです。
手元に戻ってきた衣類をそのままクローゼットに戻すのはNG。ビニールの袋は外してください。クリーニング返り独特のニオイが消えるまで陰干しし、その後にクローゼットへしまうのが正解です。必要に応じて防虫剤も一緒にIN。そして、除湿剤や除湿機も準備すれば万端です。
それでも、構造上湿気がこもりやすいのがクローゼット。本当に大事な衣類は自宅保管が難しいかもしれません。とくに怖いのがウールの虫食い、革製品のカビです。
虫食いやカビを防ぐなら「保管サービス」の利用を
どんな対策を取っても、毎年虫食いやカビを経験された方に朗報です。宅配クリーニング業者の中に「保管サービス」を提供してくれる会社があるのです。衣服を傷める日光を遮断した保管室は、適度な湿度に保たれ、プラズマクラスターなどで防臭もしてくれているとのこと。これまでに保管で泣いてきた方にはありがたいサービスですね。季節が変わりクリーニング、保管中のカビやニオイで次シーズンに再度クリーニングといった事態もこれで避けられます。
これには、クローゼットすっきりというおまけつき。ぎゅうぎゅうに詰まった状態では、今シーズンの洋服も傷むかも。大事なお洋服こそ、このようなサービスを活用することで毎シーズン気持ちよく着用したいですね。